神谷安吾の”In The Garage”

お笑い芸人達に捧げるラブレター

MENU

#13 M-1グランプリB面特集vol.1

 

2018年大会をもって第14回大会となるM-1グランプリ。これまで数々の熱い闘いが繰り広げられてきた。磨き上げられたネタとネタとのぶつかり合いを、「これは戦です。お祭りじゃございませんよ。」と三拍子・久保さんが表していたように、優勝しなければ、漫才で1番をもぎ取らなければ意味はない、屍を踏みつけて頂を目指す漫才戦争である。

そんな壮絶なバトルの裏で、nobodyknowsばりに心躍らせる副産物シーンがたくさん散りばめられている。今回の記事では、その歴史(2001年〜2017年まで)のB面的側面を取り上げてみる。題して、

 M-1グランプリB面特集vol.1を始めます!

 

<M-1グランプリB面特集>

テツandトモ、談志に酷評される

漫才の大会のはずなのに漫才をやっていないことに対して、審査員の中で唯一空気を読まず採点を行った談志師匠。M-1史上で最も会場の空気が重くなった名場面である。番組ということに忖度せずしっかり意見を通す談志師匠に胸を打たれた。

もちろんテツandトモが面白くなかった訳ではなく、漫才か否かが重要な点であったことが、M-1前か後のNHK番組でテツandトモの面白さに関して太鼓判をおしていたことで判明した。まだ審査基準が曖昧な初期のM-1。

 

漫才?

上記の類だが、M-1グランプリ2006の番組冒頭の煽りVTRとして予選の経過を回し芸人たちの一喜一憂が収められていく中の映像の一つに、舞台にパイプ椅子を並べてフライングボディアタックをしているネタが映し出される瞬間がある(3秒くらいの映像)。パイプ椅子が必要ですと言った時点で棄権させるべきだと思うが、そういう理解力のない空気の読めない奴らがいてくれるから面白いと僕は思う。

 

スピードワゴン、談志に酷評される

第二回大会の2002年。この件に関しては嘘だろとツッコミたくなるような出来事だった。スピードワゴンのネタにややエッチな要素があったことに対して、「俺は下ネタ嫌いなんだよ。」と言ってのけたのである。いやいや、談志師匠の落語とかトークってバリバリ下ネタ入れてるのに!と誰もが思ったはず。ちなみに得点は50点だった。

 

おぎやはぎ、大阪の点数が圧倒的に低い

第1回大会の2001年のM-1では、一般客による地方(札幌、福岡、大阪)得点制度が導入されていた。東京を代表するおぎやはぎに対して、大阪の得点だけ故障したのか疑うくらい低い得点がつけられた。東と西という構図が現実にあることが浮き彫りになったシーン。

 

敗者コメント

M-1初期において最終決戦に行けなかったコンビは、この世の終わりくらいの悲愴感に溢れ、コメントを求められても暗いコメントしか返さなかったが、ある時を境に面白コメントを返して見せ場を作るようになってきた。中でも笑い飯の返しには名作が多く、「思ってたんと違う!」「一歩も動かんぞ!」は記録よりも記憶ということを見事に体現していた。

 

貴族の計らい

2007年大会の敗者復活枠において「サンドウィッチマン」の名が告げられた。「かき回してきます。」と発した伊達さんに痺れたファンも大勢いただろう。

そんな感動の直後、敗者復活の切符を手に入れられなかった他のコンビや会場の観客に激励されながらサンドの2人は本会場に車で移送されるのだが、車に向かう途中の道を髭男爵・ひぐち君が持ち前の執事キャラを活かしサンドウィッチマンをエスコートする粋な姿に心を奪われる名シーン。

 

カミナリ、スリムクラブ、マヂカルラブリー、そして次なる獲物は・・・

生放送で公然にもかかわらず審査員・上沼恵美子氏がネタ終わりの若手に対して手厳しいガチダメ出しをする光景が映し出された。愛が故にではあると思うがその場の本人達からすれば真っ青になること必至。もはやお待ちかねのくだりになっており、えみちゃん怒られ枠、上沼怒られ枠という用語にまでなった。番組の見所の一つである。ちなみに2018年の怒られ枠最有力候補として「トム・ブラウン」の名前が挙がっている。

 

 

追伸

今田耕司さんの司会力すごいですよね。審査員との架け橋としても、ネタ終わりのコンビ達との掛け合いにしても、オールスター感謝祭で紳助さんの後任を果たしているのも納得のさばき力。今田さん無しじゃもう考えられない。放課後電磁波クラブやってたのに。今田はナウロマンティック。では、次回はvol.2で。

 

M-1グランプリ2018まで、あと2日!

 

神谷安吾